2024年11月17日(日)に岡山大学で開催された第70回土木計画学研究発表会で「物流に関するデータ・調査・施策評価」と題する企画セッション(オーガナイザー 岡 英紀(IBS,当小委員会副幹事長))を開催しました.
開催概要
物流の2024年問題で輸送能力の不足が懸念されるなか,物流を止めないための施策の推進は急務である.物流施策の推進にあたっては,データに基づいて実証的な根拠を示し,政策決定を支援することが重要である.これまで,世界中の研究者・実務者によって質の高いデータを取得するための努力が重ねられてきた.加えて,近年の情報通信技術の進展と多様な物流関連サービスの登場により,物流に関わる多様なデータが取得されつつある.本企画セッションでは,物流に関わる様々なデータや調査手法,これらに基づく現状分析やモデリング,物流効率化に向けた施策評価についての報告を広く募集する.
研究発表
- 河内優斗(広島大学大学院)・塚井誠人:物流センサス集計表を用いた貨物車物流の輸送傾向に関する基礎分析
- 加藤博敏(復建調査設計(株)):既存統計による長距離輸送の機関分担の現状・動向の分析
- 長縄尚駿(神戸大学)・平田燕奈:物流の2024年問題:YouTubeのコメントデータを用いた自然言語処理分析
- 森永拓都(京都大学大学院)・宇野伸宏・松中亮治・西垣友貴:労働時間に着目したトラックの隊列走行が輸送コストに与える影響分析
- 小宮慶司(中央大学大学院)・谷下雅義:Hitchcock型輸送問題としてみた輸送トンキロの削減ポテンシャルの検討
- 坂井勝哉(大阪大学大学院):商用車プローブデータを活用した物流車両の電動化と充電ポテンシャルの推計
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