2024年11月17日(日)に岡山大学で開催された第70回土木計画学研究発表会で「物流を支える道路・ネットワークデザイン」と題する企画セッション(オーガナイザー 塩見 康博(立命館大学,当小委員会幹事長))を開催しました.

開催概要

近年,物流需要の高まりと運送事業の効率化のため,陸上輸送車両の大型化が進みつつある.また,働き方改革や労働環境の改善に向け,中継輸送の拡充や休憩施設の確保が急務となっている.これらに対応するためには,物流車両の存在を考慮した計画的・戦略的な道路・交差点設計,道路ネットワーク計画に関する研究が求められている.本企画セッションでは,大型車両の運用に関わる諸制度,大型車両を考慮した交差点・道路設計,休憩施設・中継拠点整備,大型車両・貨物車両の挙動分析など,物流の効率化に資する道路の制度・計画・方法・諸技術についての報告を広く募集する.

研究発表

  • Junnan Wang(立命館大学大学院)・塩見康博:交差点における牽引車両の右左折軌跡の推定
  • 岸嵩人(立命館大学大学院)・塩見康博:オープンソース空中写真を用いた車両通行空間の自動識別手法の構築
  • 池田八輝(京都大学大学院)・山田忠史・Ali Gul Qureshi・池宮大智:特殊車両に注目した費用対効果に基づく道路網の最適化
  • 島田孝司(立命館大学)・塩見康博・岡英紀・磯谷公嗣:トレーラ・トラクタ方式における「特車通行手続き」の簡易迅速化に関する研究
  • 藤原直哉(東北大学大学院)・鄭慧萱・趙琛渤・小川芳樹・柴崎隆一:仙台港湾部における国際海上コンテナ用セミトレーラのモビリティ分析
  • 坂田大樹(茨城大学大学院)・瀬谷啓介・坂田大樹・平田輝満:都市間自動運転トラックの結節点の運用方式に関する考察とコスト推計
  • 瀬尾亨(東京科学大学)・河瀬理貴:自動走行物流システムでの複合一貫輸送のための交通流の容量制約を考慮した拠点配置と料金設計
  • 今村啓太(芝浦工業大学大学院)・大山雄己:マルチモーダルVRPに基づく荷捌き空間の最適配置分析
  • 小森広己(茨城大学大学院)・平田輝満・坂井孝典:シミュレーションモデルを用いた大都市圏後背地における物流施設が果たす役割に関する研究
  • 川村綺佳(東京大学)・尾崎誠・川崎智也・坂井孝典・福田大輔:東京都市圏における中継物流施設選択モデルの構築

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